石油と農業とミレニアル世代


以前、「農業と脱炭素」というタイトルで、世界の脱炭素という避けられない潮流と農業への影響について書きました。

それに関連して、先日11/2付日本経済新聞朝刊に、「石炭株ETF、大幅下落 環境懸念で投資撤退相次ぐ」という記事があったので早速読んでみたのですが、世界では現在、ますます化石燃料株へのダイベストメント(投資撤退)は加速しているようです。

 

その論拠として記事では、石炭や石油株を中心に構成されている上場投資信託(ETF)と、太陽光や洋上風力、地熱といった再生可能エネルギー株で構成されたETFとの相場変動比較を提示しています。

著作権の関連でグラフはお示しできませんが、今年2019年4月の価格をそれぞれ100として指数化した場合のその後の価格変動を時系列に追った折れ線グラフで、今月11月時点では再生可能エネルギーETFが110前後の指数(1割増し)を示しているのに対して、石油・石炭ETFは1~2割の下落を見せています

たった7ヶ月ほどの期間でこれだけの有意な差が見られるということは、世界のESG重視の流れは思いのほか早そうですね。

世界中のありとあらゆる投資家・投資機関がこぞってESGに積極投資をするようになってきているようで、例えば日本の公的年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も2018年、炭素効率の優れた企業に重点投資する運用に変更したとのこと。

個人的には大歓迎です^^;


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最近、ニュース紙面などでも「ミレニアル世代」という言葉を見聞きするようになりました。

一般的に1980年代から2000年代初頭に生まれた世代を指した特定のジェネレーションのことのようですが、80年代生まれの私もこのミレニアル世代にあたります。

このミレニアル世代ですが、それより上の世代に比べて環境意識が高いと言われ、比較的エシカル(倫理的・道徳的)な感覚を持った世代とも言えるかと思います。

すぐに想起するのは、先日9/23にアメリカ・ニューヨークで行われた国連気候行動サミットで力強く、切実な訴えをしたグレタ・トゥンベリさんでしょうか。

(その際の動画:「16歳グレタ・トゥンベリさん 温暖化対策で涙の訴え【全文】」 YouTubeより)

彼女の訴えはまさに、私たちの「平和ボケ」を吹き飛ばす勢い。汚染し続けられた地球も堪忍袋の緒が切れかかっており、国境や世代、立場を超えた革命的な対策が待ったなし!ということです。

若い世代にとっては、上の世代の尻拭いやツケ払いなど断固拒否なのは当たり前ですから、若い世代(ミレニアル世代)を中心にこれから世界が変わっていくことは間違いないでしょう。


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最後に農業との関連で少し。

先日、東日本を襲った台風19号の惨禍は記憶に新しいところだと思います。

こちらは兵庫県なので直接の被害はありませんでしたが、過去に例がないほど雨量による河川決壊等で、千葉県を中心に甚大な被害がでました。

もともと日本は災害大国かもしれませんが、ここ数年の災害については、「天災」というより「人災」と捉えたほうがよいのでは?と思うことがしばしばです。気候変動による災害の増加・深刻化は科学的に決着がついていると言われており、語弊を恐れずに言えば、「人間が自分で自分の首を締めている状況」です

天に吐いたツバが自分だけの顔にかかるだけならまだしも、そのツケ(ツバ)が自分の子や孫の世代に回ろうとしていることにどれだけの大人が気づいているんでしょうか(自戒を込めて)。無関心(知ろうともせず顔を背ける)ほど怖いものはないです。

産業別にみても、農業を含めた一次産業への気候変動による負の影響はかなり甚大なものになりそうです。

当農園(シンフォニアファーム)では来月あたりにハウスを2棟建設予定で、もちろん保険には加入しますが、これから台風19号のような台風が頻繁に日本列島を襲いまくるかも?と思うと気が気じゃありません!

化石燃料に依存しすぎる農業形態についても、それを即否定する必要はないまでも、環境負荷の小さい新たな農業形態(反収維持の前提で)を真剣に模索していかないと、上記のような気候変動由来のしっぺ返しのみならず、企業の石油・石炭事業撤退本格化による化学肥料・化学合成農薬・ガソリン等製品の入手困難化・価格高騰によって慣行栽培農家が死に体になるのは目に見えています。

これから生き残る農家は、そういったマクロ要因も視野にいれてエシカルに思考を続ける農家かもしれません。


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