糖質制限と分子栄養学


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「食と健康」への関心、急上昇

独立就農まであと3ヶ月を切りました、シンフォニアファームの伊藤祐介ですw

実はここ半年ほど、とりわけ熱心に勉強していることがあります。

タイトルを見るとおわかりかと思いますが、「食と健康」に関することです。

実は、僕は食とか健康といったことに、かなり無頓着な人間でした。 

ところが、妻はというと、僕とは違って健康にはとても気を使っているようで、普段からスーパーで食品パッケージ裏の栄養成分表示を確認するくらい健康に気を使っている様子でした。

そのころの僕は、少しは健康に関心を持ったものの、間食にスナックは食べるし、食べる対象の栄養素とかも必要な摂取エネルギーとかも気にせず過ごしてきました。

ところが、2年ほど前に農業をやると一念発起し、食にダイレクトに関わる立場になったこと、あと、ここ1年以内にいろいろ体調不良があって病院にも行ったことが重なって、健康にいつまでも無頓着ではいけないなと思い始めていた頃、妻から「糖質制限」というものがあるという話を初めて聞きました^^;

最初に読んだ本がこちら↓

僕はよく周りに理系ぽいと言われますが(文系ですが)、子供のころからサイエンスの分野は好きで、科学的興味関心がそそられたのか、妻に手渡された「糖質制限」の本(上記)を読んでみると、とても腑に落ちるような、理路整然とした内容に一気に引き込まれました。

そこからです。怒涛のように健康に関する書籍を読み漁るようになったのは・・・。

いろいろ読み進めるうちに、どうやら日本の栄養学というのは”化石化”しているということを知りました

というのも、この国の栄養学は学問の体をなしておらず、最新の科学的な研究結果も取り入れずに、何十年も前に構築された古い「常識」を未だに正しい、としている過去の産物のようです。

残念なのは、日本のほとんどの医師や栄養士さえも、世界的に進んだ生化学や生理学の最新研究による事実を知らずに(知ろうとせずに)、ときには患者に間違った指導をしてしまっているのかもしれません。

病院にまで行ってお金を払って、専門家?に古い「常識」に沿った診察や指導をされるのはたまったものではありません。

食品業界然り。一部の企業では、消費者の無知につけこんで、人体に害があるとわかっているようなもの(添加物など)を練り込んだ食品を平然と販売していたりします。

とにかく知れば知るほど、未来の自分のカラダをつくる食べ物について知らない、というのはどれだけ怖いこと、無責任なことなんだろうと思いました。

これは、大げさな話ではなく、命に直結する問題です



糖質制限(ローカーボ、ロカボ)

巷では食品と健康にまつわる話題でひしめいてます。

本当に挙げたらキリがないくらいに、毎日のように健康に関する番組がテレビで組まれてます。

糖質制限はもしかしたら、そんな玉石混交のなかの一分野にすぎないと思われるかもしれませんが、僕は違うと考えています。

理由は、糖質制限の有効性が、医学的に最も信憑性が高く信頼できるエビデンスレベル(具体的には無作為比較試験による結果)で証明されているためです。

テレビでやってるような、「アノ食材がアノ病気に効く!」的なのは、案外エビデンスレベルが低いorそもそも無いようなトンデモ説ということも少なくないと思います。

もうひとつの理由は、現代のように糖質(でんぷん質含む)を過剰に摂取すると、グルコース・スパイク(血糖値の乱高下)による酸化ストレスや糖化反応で動脈硬化のリスクが一気に上がって、そこから心筋梗塞や脳血管疾患を引き起こします。

さらには、ガン細胞はブドウ糖が大好きなので(PETはそれを利用した検査法)、ガンを進行させることにも繋がり、アルツハイマーといった認知症のリスクを上げることもわかっています。

もちろん糖尿病にもなれば、糖尿病性腎症で一生透析を受けることになったり寿命を縮めたり、失明(糖尿病性網膜症)や足の壊疽(切断)ということにもなります。

日本の糖尿病人口が約1000万人、糖尿病予備群が約1000万人で併せて2000万人ですので、日本人口の凡そ6人に1人が糖尿病あるいは予備軍ということです。

これだけ糖尿病の罹患率が高いわけですが、糖尿病以外にも万病のもとになる糖質だからこそ、健康に関する情報が玉石混交のなかでも特に注意しないといけないと考えています。

とはいえ、QOL(生活の質)も重要だと考えるので、(糖尿病などでない限り)個人的には糖質を摂らないということに執着はしていません。

お米もすきなので、今後も選択して食べていきたいです(血糖値を上げにくい品種など)。


分子栄養学(オーソモレキュラー)

糖質制限の本を何冊か読んだころ、これまた嫁さんから教えてもらったのが、オーソモレキュラー(orthomolecular)です。分子整合栄養療法などと訳されます。

さきほど挙げた、時代遅れの学問に成りきれていない古典栄養学に対して、あくまで人体内で起こることを科学的に、分子レベルで観察・検討する学問で、創始者はライナス・ポーリング博士(ビタミンC健康法で有名)と言われています。

そして、この分子栄養学こそが、栄養に関して本当の意味で「科学」や「学問」といえるものだと思ってます。

まだ分子栄養学に関する日本語書籍は少ないですが、手始めにこちらの本をよみましたw

個人的には、糖質制限の考え方も、この分子栄養学のなかに含まれていると思いますが、これから食については、基本的に「分子栄養学」という科学を基準にして判断をしていきたいと考えています。
 
それと併せて、農家として、それぞれの野菜・果物の効能(良い面も悪い面も)を正しく知った上で、お客さんに対して正しい知識を以て野菜などを販売して頂きたいと思っています。

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