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今回は、無肥料(厳密には極低無機態養分)での野菜の育苗について書いてみたいと思います。
僕が参考にさせて頂いている炭素循環農法(栽培上の方法論というより農業の法則)の解説としては、無施肥の栽培をする場合、育苗段階で無機態窒素などを与えてしまうと、作物がそれに慣れてしまって、無機態養分のほとんどない本圃に定植するとその後の生育が悪くなるようです。
一方、先日訪問させて頂いた無施肥無防除の専業農家さんのお話しでは、育苗段階の施肥で極端に生育が悪くなるということでもなさそうでした。
品目や品種によって違うかもしれませんし、一概に良し悪しを論じることはできなさそうですが、就農1年目の現在ではとりあえず、極力無機態養分を切らした土での育苗にトライしています。
試しにいま育苗培土として使っているのは、腐葉土と赤玉土を5:1くらいで混合したものです。
今年1~2月くらいに、いろいろなMIX培養土(無肥料)と複数の野菜の種を組み合わせて育苗実験してみたのですが、この組み合わせが殆どの野菜で一番根張りがよく、細根が良く出て根っこの色が白かったです。
腐葉土はホームセンターで購入したものですが、C/N比が高いもの(40くらい)で窒素表示の低いものを選びました。
その腐葉土もそのままでは使わず、苗箱に深さ2cmくらいに広げて数日間雨ざらしにします。袋詰されている間にバクテリアによって多少は分解(無機化)されているかもしれないと思ったのと、袋の中の嫌気環境でバクテリアによる腐敗分解が起きているかもしれないと思ったからです(空気に触れさせて好気性菌を優位にする)。考えすぎかもですが・・・(汗)
あと、播種をするセルトレイ(プラグトレイ)の底にはうっすらともみ殻くん炭を敷きました。やってみないとわからないですが、苗の根っこ(主根の先)がもみ殻くん炭に当たると根巻き(根っこがトグロを巻く)をある程度防げて、細根がでやすいとのことです(某情報筋)。
現在、自宅の庭の温床(電気マットで加温)で育苗をしていますが、こんな感じです。
一番手前の右側のセルトレイは4/2に播種した固定種トウガラシですが、まだ本葉はでてきません。
一番奥の右側は枝豆(湯あがり娘という品種)です。マメ科は無施肥で育てやすく(窒素固定菌が共生)、種実に養分も豊富なためか、比較的順調です。若干発芽スピードのバラツキはありますが・・・。
品種によって発芽率が違うか、ある程度発芽のバラツキ(温度や水の加減?)があるようですが、概ねウリ科は発芽良好で本葉もちゃんと出てきます。
マメ科もですが、種が大きく貯蔵養分の絶対量が相対的に多いのが関係しているんでしょうか?? ちなみに下はズッキーニです。こちらは例外的に土は市販のたねまき用培土の使い古し&雨ざらしを使っています。
さらに下の写真は複数品種のオクラです。同日播種でも品種により発芽タイミングが異なっていますが、発芽率も高く割と順調そうです。
ここ兵庫県三田市の場合、露地ものの夏野菜は5月連休明けに定植するのが一般的で、定植の2ヶ月くらい前に種まきをするので、今の時点では鉢上げをしているのが普通ですが、現在うちの畑では夏野菜前にエンバクを栽培しているので、播種自体を1ヶ月ほど遅らせています。
トマトやナス・ピーマンなどの果菜類は連続して長期間収穫する分、土壌の肥沃度(養分供給力)が求められますが、まだ肥沃度が低いと思われるシンフォニアファームの土では長期取りは現実的ではないと思い、このような計画にしました。
実はアブラナ科のブロッコリーやキャベツ、あとキク科のレタスの播種も同じような条件でやっているのですが、育苗実験の時も含めてなかなか本葉が出てきません。時間がかかるのかなんなのか・・・。最近の一番の悩みのタネです^^;
難しい話っすね
ここまでの考えに至るのも
膨大な時間の勉強
そこから得た知識によるものと感じます
私もより良い物作りの為にここで勉強させて頂きます🍴🙏
K君かな?(笑)
コメントありがとーw
栽培のやり方はちがえど、お互いイイもの作っていきやしょー!
またいろいろ教えてねー。