丹波黒 無施肥無防除栽培 2019


秋も深まってきた今日このごろ♪

丹波黒の枝豆もそろそろ終了になりそうなタイミングですが、ここで今年の丹波黒枝豆栽培についてまとめておこうと思います。(黒大豆はまだ先ですが・・・)

昨年も就農1年めではじめて丹波黒の栽培を無施肥・無防除(肥料・農薬不使用)でやったわけですが、今年はまた別の畑で栽培することにしました。

畑として借りるまでは慣行で水稲を毎年繰り返してきた圃場で、借りた1年め(2018年)は特に土作りと言えるようなこともやらずに根菜類をやってみましたが、残肥さえほぼ無く、結果はさんざんでした。

そんなわけで、借りる前の最後の稲刈りから1年半ほど無施肥・無防除の状態にしておいた畑で丹波黒を栽培したわけです。

使ったタネは昨年の栽培で自家採種したもの。128穴のセルトレイ12枚に1粒ずつ播種です(6月13日)。

 

 

4日ほどしたらだいぶ発芽してきました。しばらくは水分管理に気を遣います。

この時点では直射日光を当てず乾燥しにくいよう遮光ネットをかけています。

かなり直射日光の強い時期の育苗になるので、遮光ネットや寒冷紗なしだとすぐに土が乾いて大変。ただ遮光しすぎると今度は苗が徒長しがちになるので、直射日光の強くない日は遮光ネットを開いてたりしてました。

 

 

そしてこちらは6月20日の様子。

この時期は鳥に芽生えを食べられないように気をつけていました。

 

 

23日には初生葉も展葉しはじめました。定植まであと少し!というところ。

そして25日、圃場への定植をする日です。初生葉が若干縮んでいるものが目立ったので心配でしたが、結局その後の生育にはとくに影響はなかったようです。

 

 


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実は今年はじめて試してみた定植方法があります。

それは、セルトレイ苗の斜め植えです。ヘラのようなものを土に斜めに挿し、少し持ち上げてできた空間に苗を差し込みます。子葉がぎりぎり埋まるくらいの深さで植えますが、徒長しているほど土に埋まる茎の部分が長くなるので、そこから不定根がたくさん伸びると期待。

ちなみに、定植した翌日には茎がすぐ垂直に立ち上がってきます。

 

 

そして一気に7月末。

雑草旺盛です…orz 下の写真の通り1畝ずつ草刈りを実施。

定植後の管理ですが、行ったのは機械除草2回のみでした。

花が咲く8月の間、土を乾燥させすぎると空サヤが増えると言われますが、梅雨明け後の雨がほとんどふらない時期でも、土を少し掘れば常に湿っていたため、結局谷水ふくめて潅水は行いませんでした。

 

 

こちらは2回めの草刈り(9月上旬)。この時期に草刈りをしておけば、その後雑草が旺盛に生えてくることはありませんでした。

同時にそのころにはすでにサヤが付きはじめており、あとは膨らむの待つのみです^^;

 

 

そして、待ちに待った初物収穫! 日付は10月4日です。

まだサヤがこれから膨らむ余地がありますが、一番手前の株を1株だけ収穫しました。

葉っぱ取りをして枝付きの状態にしたところで850g、サヤのみ取って460g。まあまあでしょうか??

 

 

そして、5日あたりからほぼ毎日、ただひたすらサヤ取り作業が続きます。

作業自体は軽作業に近いですが、朝から夕方まで同じ作業をただ黙々と続けるのはなかなかの苦痛(汗)

単純作業が苦に感じられない方が羨ましいですね。

 

 


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多いときで1日に14kgほどのサヤを採りました。基本的には一人作業ですが、数日間、家族の手も借りての作業です。

ブログを書いている25日時点で、だいたい400株強収穫した感じですが、丹波黒は今年1000株強植えているので、600株ほどは丹波黒大豆になる予定です。

本当は500株以上は今月枝豆として採りたかったのですが、当初予想していたよりも収量が多く、1株にかかる時間が想定より長くなってしまいました。

嬉しい誤算ですね^^; まだ土作りも始めていない畑で、単に肥料・農薬・除草剤を全く使わない状態での作付けだったので、1株に300gほどのサヤがついていればいいかなぁと思っていたのが、蓋をあけてみると大体1株あたり400-500gもサヤが採れ(A品・B品合わせて)、微生物たちの頑張りが見てとれます。

下の写真のとおり、根粒菌もびっしりです。

 

 

冒頭のほうで、苗を斜め植えしたと書きました。

そして、収穫したときの根元の部分が下の写真です。

「く」の字に曲がっていますが、斜め植えしたことで根が割と浅く、好気状態の環境で根が伸びていったと考えられます。

浅植えのため乾燥には弱くなりますが、逆に9月の長雨での根腐れは回避しやすいかもしれません。

そして、今回苗の斜め植えをしたもうひとつの大きな理由は、収穫時に茎を枝切り鋏で切って根部を土に残すのではなく、抜根してできるだけ根を土に残さないためでもありました。

マメ科以外の作物であればその必要はないと思っていますが、マメ科は根に根粒をつけ、それによる無機体窒素成分が土壌のC/N比を下げてしまうことに繋がると考えているため、高いC/N比環境を維持したい考えのもとではマメ科の根は残したくないんです。

というわけで、すべて根っこごと引き抜くんですが、土は意外に柔らかくて簡単に抜け、まとまった雨が降ったあとでも根からも土がポロポロ落ちてくれる(泥にならない)ので、とても作業はしやすかったです。

施肥・防除をせず微生物が増えやすい(団粒化しやすい)ことと、浅植えのため抜根しやすいのが関係しているのではないかと考えています。

 

 

自分で塩ゆでして食べてみましたが、格別の美味しさでした! まぁ自分の畑で採れたものなので美味しく感じるんでしょうが(笑)

いずれにせよ、無施肥・無防除で潅水の手間さえ省いて、超省力で微生物まかせで育てた丹波黒で、ここまでの収量が採れるのは驚きでした。

同じ圃場で、丹波黒の作付けの前に栽培した種々の葉物や根菜がほとんど生育しなかったことを考えれば、残肥によるものという可能性は低いと思います。(水稲はある意味クリーニングクロップのようなもので吸肥力が強く、残肥をほとんど残さない?)

 

ちなみに、こちらの丹波黒を栽培中の畑は西側が高い丘のようになっており、西日は当たらないものの、夏の間から畑の西側からどんどん日陰になっていきます。

そういう意味で日当たりのいい圃場ではないのですが、今月西側の丹波黒の株を十数株みてみたところ、見た限りではそれほどサヤが少ないとか膨らみが足りないということはありませんでした。

実際に数十株収穫して1株あたりのサヤの重量を測ってみないと厳密なことはわかりませんが、多少日当たりは悪くても、丹波黒はちゃんとそれなりの収量で育ってくれるのかな、と感じた次第です^^;

 

あとは、12月の丹波黒大豆としての収穫が楽しみです!


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