「炭素循環農法」に関すること(誤解?)


シンフォニアファーム代表の伊藤祐介です^^;

 

先日、神戸新聞の記者のかたから取材を受けさせて頂き、こちらの記事を本日4/14の紙面に掲載して頂きました。

下手な私の説明をうまくまとめて下さり、シンフォニアファームに関する記事で紙面を割いて頂いたことに大変感謝しています。

 

実は、記事の内容について1点だけ補足させてもらおうと思い、いまブログを書いています。

私としては大事な話(反省的内容)ですが、ちょっとマニアック?な内容なので、関心のない方はスルーしてください。

 

今回の神戸新聞の記事のなかで、「炭素循環農法」という言葉が出てきます。たぶん、ほとんどの方は聞いたことも馴染みもない言葉だと思います。

 

実は、個人的にはあまり一般向けに「炭素循環農法」というワードを使うのはためらい?があります。

理由は2つあって、ひとつは「農法」というと、システマチックに構築された方法論(特殊な資材を用いたメソッドなど)という狭義的なイメージが先行するためです(すべてがそうではなく、また人によっては捉え方は違うかもしれませんが・・・)。炭素循環農法の場合は違っています。

どう違うか。

炭素循環「農法」を、一般に分かるように理論的に説明をされたのはブラジル在住の林幸美さんという方ですが、ご自身のホームページで次のように言及されています。

 

「農法」とは銘打っていますが「自然が“いのち”を生かしている仕組み=“いのち”の生かし方」の応用編(農業編)。施肥・施水・防除の慣行農法から自然農法と言われるものまで含め、農業面から捉えた、自然全体(そのもの)の説明です。数ある巷の「○○農法、栽培」と同列次元で考えていては理解できません。実は炭素循環農法などというもの(農法)はないのです。ここは、強いて言えば農法以前の「炭素循環農の法則」のページです。

 

引用元URL:http://tan.tobiiro.jp/

 

また、このようにも書かれています。

 

農法そのものは自然からしか教われません。炭素循環農法などというものは、元々無いのです(便宜上の呼び名)。

 

引用元URL:http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html


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自然こそが先生であって、ご自身は先生でも指導者でもないという林さんのスタンスですが、「炭素循環農法」というものは本来なく、便宜的にそう呼んでいるにすぎないと言われています

 

とはいっても、「農法」と言ってしまうと、世の中に多数あるような特殊な方法論?というイメージを持ちかねないので、誤解を与えやすい?ことからあまりこの言葉を一般向きに使わないように、と思っていました。

今回の取材では私の言葉足らずでちゃんとそのことを伝えることができなかったので、「なにか農法は?」を聞かれたときに「炭素循環農法」と答えたままになってしまいましたが、少なくとも上に書いたことをちゃんと説明すべきだったなと、少し反省しております(汗)

 

もうひとつの理由は、炭素循環農法という呼び名が便宜上のものとはいえ、現時点では当農園が「炭素循環農法」を実践しているとは到底いえない段階だということです。

一言でいえば炭素循環農法はどこまでも「自然基準」で「自然」が先生であって、自然の摂理に従い、「不自然」ではあっても(人が農業を営む以上避けられない)、「反自然」なことは行わない、その範囲内では何をやってもOKという、決して方法論などの型に嵌らない考え方だと理解しています。

 

言葉だけそう書くことは容易ですが、実際にそれ(自然基準)を実践するというのは、固定観念に常に囚われてバイアスのかかりやすい人間には困難極まることなので(汗)、私はまだ、上にあるような「炭素循環農の法則」を目指し始めている?段階でしかありません。

実務的には、「炭素循環農法に転換中」というのもまだ早いのでは、と感じています。

 

かなりしめっぽい話になってしまい(笑)、また意味不明?な話ですみませんが、自戒もこめて、ブログに残しておきたいと思いますm(_”_)m 

 

ちなみに、いわゆる「炭素循環農法」にも一応は方法論もあるにはありますが(ただ本質ではない)、自然が基準であることをあくまで大前提として、例えば木材チップや落葉などの生の高炭素有機物(C/N比40以上)を土の表層(厳密には酸素が届く範囲?)に混ぜ込んで好気性菌(主に糸状菌)を活性化させ、「炭素」を滞りなく循環させ、その他の「窒素」などの養分元素も比例的に循環させていくことで(ストックではなくフロー:循環の考え方)、作物を(微生物が)育てるというのは、なにも今に始まったことではなく、古代文明から実践されていたことです。(メカニズムが不明だったので汎用性に乏しかった?)

ですので、「炭素循環農法」といっても、なにも特別なことではなく、自然に基準を置いた「農」業の「法」則、それ以上でも以下でもないのではないかなと、不勉強ながら今のところそう考えています。


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もし炭素循環農法についてもっと知りたいという方がおられたら、前述の林幸美さんのホームページをご覧になると良いと思います。

炭素循環農法 百姓モドキの有機農法講座 : http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html

 

繰り返しこの原典を読むために内容をすべてプリントアウトしたのですが、A4の紙に両面印刷して、厚みが1cm以上になりました(笑) 結構なボリュームです 。

ソクラテスの「無知の知」じゃないですが、何度読んでも分かったつもりになるのではなく、常に確認するつもりで、今後繰り返し読んでいこうと思っています。

 


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