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今日は、就農してはじめて栽培したヤーコンについて書いてみます。
ご存知ない方もおられると思うので、まずは説明から。上の写真がヤーコンで、見た目はサツマイモそのもの。
キク科の多年草で、芋ですがデンプンが少なく、代わりにフラクトオリゴ糖を多く含んでいて、食感はまるで梨のように「シャキシャキ」して、甘みも感じられて生食もできます(サラダやディップ)。
収穫後しばらく置いておくと、フラクトオリゴ糖がオリゴ糖に姿を変え、より甘みが強くなるようです。
また、フラクトオリゴ糖は腸内善玉菌にとって良質な餌になるので、ヤーコンはプレバイオティクスの健康食品としても注目されています。
食用としての伝統は日本では浅いため、食材そのものとしてよりも、豊富に含まれるフラクトオリゴ糖が乳酸菌の増殖に寄与する、プロバイオティクスの整腸作用や、作用メカニズム不明の血糖値抑制効果などの健康に対する効果が注目され、一種の機能性食品と扱われる傾向が強い。
[wikipedia]より https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3
実は就農前にも、研修中に借りていた畑で5株だけ栽培していました。
ただ、買ってきた苗をちゃんとした畝に定植したわけではなく、土手上の空いたスペースに定植しました。
マルチなしの状態で雑草の管理もちゃんとできていなかったため、そのうち2株?は消滅してしまいましたが、なんとか残りの3株から収穫自体はできました(慣行収量よりは少なめ)。
その時の3株の株芽(ヤーコンは芋から芽がでないので芋で栄養繁殖できない)を庭の花壇に埋め、防寒対策のために籾殻を厚めに盛ってブルーシートを掛けておいたところ、なんとか春先に無事に芽を取ることができ、合計35株ほどを今年の4月に、60cm株間で定植しました。
もちろん無施肥・無防除です。
その時の様子がこちら・・・。
本当に小さい小さい鱗片を植え付ける感じです。今回は防草も兼ねて黒マルチを使いました。
4/15に植え付け、ほとんどが無事発芽しましたが、2株だけ欠株になりました。補植用の予備株芽を用意しておけば・・・(^_^;)
下の写真は6月なかばの様子。元気そうです。
12月の収穫まで、基本的に放置で何一つやることはありません。
9月ごろには、キク科らしく、黄色い小さい花を咲かせましたよ^^;
11月中はずっと青々としていましたが、12月に入った頃、霜で一気に枯れます。
枯れるときに茎葉の養分が芋に転流するのでは?と思っていたので、芋の肥大を期待して11月にはまだ収穫していませんでした。
そして初物を掘ったのは12/1のこと。結果としては昨年とは段違いの1株4kg弱が採れました。ただ、形ががゴツイ!(笑)
その二日後、レストランさんからヤーコン10kgのご注文を頂いたので、追加で3株ほど掘ってみました。
すると、そのうち1株からは、なんと5kgも採れました!o(>ロ<o) トップの写真がそのときの様子です。
ネットでヤーコンの1株あたり総収量を調べると、農業関連研究機関のレポートでは、だいだい2kg台がおおかったので、たぶん5kgというのは多い方のはずですw
まだ4株しか掘っていませんが、いまのところの1株あたり芋収量は4kgくらいかと思います。
うちは無施肥栽培で、一切肥料も堆肥も入れません。このヤーコンを作付けした畑自体、時間がなくて微生物に餌やり(炭素資材入れ)さえしていませんでしたので、微生物があまりいないのか土はカッチコチで、収穫作業が大変なくらいです(^_^;)
なのにこの収量?土が痩せているほうが収量があがる??
ただ、少なくとも西日の関係はあるのかなと思います。ヤーコンは高温が続くと生育が止まってダメージを受けてしまうようなのですが、今年ヤーコンを作付けした場所は西側が小高い丘になっており、西日が当たらないようになっています。あと、夏の間でも午後の途中から日陰になる「半日陰」の環境です。
それによって、ヤーコンが本来の生育を見せることができたのかもしれません。地域のほとんどの畑は西日が当たってしまう場所にあるので、ある意味恵まれています^^;
暑さに弱いルバーブも、この西日の当たらない畑で作付けしていく予定です。
以上、ヤーコンについてでした!