こんにちは。神戸の北側に位置する三田(さんだ)市という自然ゆたかな地で、新たに夫婦で農業を始めた、シンフォニアファーム|SINFONIA FARM の伊藤祐介です。

SINFONIA FARM という名前の由来についてですが、SINFONIA は英語の「Symphony」のイタリア語表記で、「交響曲」や「合奏曲」を意味することから、「多様性」や「調和」を表しています。

夫婦ともにクラシック音楽に縁があったこともきっかけの一つですが、野菜をつくる畑の生物の多様性や、野菜を買って頂くお客様の多様性を大事にしたいという思いから名付けました。

農業をはじめた経緯

恥ずかしながら、私自身、数年前までは「食」全般にあまり関心を示さない人間で、口に入れるものが何でできているのか、ということにも疎い人間でした。

ですが、やがて妻と出会い、一生健康であるために「食」に関する学びを怠らない妻に感化されるかたちで、私自身も食べ物に関心をもち、かつ責任を持っていかないといけないと考えるようになりました。

こどもの頃から自然に囲まれることや、自分の手でものを作ることが好きだったことも手伝って、2016年から地元の農家さんで多品目野菜栽培の農業研修を受け、2018年の秋から独立して、無施肥・無投薬(肥料・農薬不使用)での野菜づくりに挑戦しています。

具体的には、一般的に窒素が多く含まれる化成肥料や有機質肥料を使わず、「炭素」の含有率の高い生の資材(枯れ葉や刈り草、もみがらなど)を土の表層に入れ、微生物(主に糸状菌という菌類)の働きで、自然に無理なく作物に養分供給をするという栽培を目指しています。

効果としては、過剰な窒素・水分がないことから日持ちが良い、土が発酵型になり硝酸塩(硝酸態窒素)含有が小さいため食味が良いといったことが言われています。

特に、日本でほとんど知られていない、人体内で有害性のある物質に変化する硝酸態窒素(EUでは基準値が定められています)の含有を極力下げ、子どものメトヘモグロビン血症や発がんリスクなどを下げていくことにも寄与したいと考えています。

微力ながら、こういった取り組みをもって、日本人の健康寿命の増進や社会保障費問題の改善に役立てればと思います。

シンフォニアファームの「農薬・肥料不使用」について

農薬▽

シンフォニアファームでは、(有機JAS認証で使用が認められている農薬も含めて)一切の農薬や除草剤を使用しておりません

ご注意頂きたいこととして、圃場内で農薬・除草剤などを一切使用していないとはいえ、周囲の圃場で農薬散布があった場合、風に運ばれて農薬成分がシンフォニアファームの圃場内に入る可能性があり、その他のルート(例えば靴に付着した農薬成分など)からの侵入の可能性もあります。

肥料▽

肥料につきましては、一切の化学肥料ならびに有機質肥料(堆肥を含む)を圃場にて散布することはございません

ただし、作物の生育を手助けする微生物たちの餌(エネルギー源)として、堆肥化していない生の炭素資材(リグニンやセルロースを豊富に含む落ち葉や籾殻、木材チップ、刈草等)を土に浅く混ぜ込んだり、畝のうえに有機物マルチとして被覆する等は行っております(作物への施肥とは考えておりません)。

また、作物の育苗をする際に、プラスチック製トレイに入れた市販の育苗培土(肥料成分を含む)を使用することがございます(作物の種類によります)。

すべての品目の作物で肥料分のまったくない培土で育苗をすることは現段階では難しいための対応となりますが、少なからず小さな苗の段階で使い切られる少量の肥料分であるため、それによる無機態窒素の影響は相対的に限りなくゼロに近いと考えられ、硝酸態窒素濃度低減を目指している当農園の農産物のご提供という観点からは問題のないものと考えております。

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