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農業を意識
とはいえ、「3K」と伝え聞く(笑)あの農業・・・。大自然の変化に右往左往しなきゃいけない農業は、きっと想像以上に大変なんだろうなぁと思いながら、興味本位で農業のことを調べ始めたのが2016年の4月あたり。
妻と二人で、神戸にある「ひょうご就農支援センター」というところへも足を運び、詳しく話を聞きました。
支援員の方が一番強調されていたのは、「よき親方(信頼できる先輩)をもつこと」です。
自然を相手にする農業は、教科書どおりにいくことのほうがむしろ少なく、やはり壁にぶち当たった時に手を差し伸べてくれる農の世界の先輩は必須という意味なのだと思います。
僕は大学院を出てからこれまでの間、製造業の会社で、身近に工場がある環境で働いてきました。
工業製品であれば、まだマニュアルで標準化もしやすく、歩留まりの改善や業務の見える化もやりやすいでしょうが、農業はおそらく同じようにはいかないだろうと思いました。
人類の歴史と並行して農業は存在するにも拘らず、こと農業に関しては「これだ!」という汎用マニュアルは未だに存在しません。
地域によって気候も土壌環境も生態系も違うので当たり前ですが・・・。
農業を営む現実
話を戻すと、支援センターでは、特に農業の大変な面を聞くように心がけました。
農業の魅力もたくさんあると思いますが、そういう情報は黙っていてもテレビなどから入ってくるので(笑)、特に農業の現実的な側面を知っておこうと思いました。
これでも氷山の一角だとは思いますが、なかでも独特な農村社会での人付き合いや働きに見合わない収入、体力面(基本、体を壊しても所得補償はない)、自然災害や鳥獣被害などについて話して頂きました。
ネガティブの連発に、正直さすがに引きました。
これはもっと農業について詳しく知った上で判断しないといけないと感じ、もう少しじっくりと考える時間を設けようと思って、そのあとは毎日のように農業に関する本(特に農家の方が書いた本)を読み漁っていました。
そして、同年7月、神戸で「就農希望者セミナー・相談会」という催しがあり、地元三田の農家さんも出席されるとのことで、もっと生の情報を得るために足を運ぶことにしました。
Part.3 に続く。