菊芋、畑で元気に育ちました(^^)


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今年2018年、はじめて挑戦した菊芋栽培の一部始終です(^^)

肥料と農薬(除草剤含む)を栽培期間中に一切使用しない栽培法です。

現時点ではまだ、収穫が始まるか始まらないかくらいの段階ですが、これまでの栽培の経過についてまとめておこうと思います。

 

菊芋やりたい!

僕の場合、菊芋に興味をもったきっかけは、とある栄養学の本でした。

栄養や健康に関する本を読み漁っていた頃たまたま、芋なのに低糖質(デンプンが殆どない)で、糖質の吸収を抑えるイヌリンなる成分を豊富に含んだ野菜ということを、何冊かの書籍から知りました。

菊芋と同じくキク科の野菜で、デンプンをあまり含まない代わりに豊富なフラクトオリゴ糖を含む「ヤーコン」という根菜についても興味を持ちました。

ヤーコンも今年栽培しており、もうしばらくしたら収穫を予定しています。

菊芋については、その後いろいろ調べていくうちに、農家として経営栽培するうえでもメリットが大きいと感じて、「菊芋の生産に力を入れていきたい」、さらには菊芋を通してこの国の健康問題にもコミットしていきたいと考えるようになりました(^^)

 

菊芋の苗づくり

「苗づくり」といっても、植物は自力で「育つ・できる」ものなので表現が適切じゃないかもですが、まずは種芋を買ってきて畑に植え付けるまでの経過について書いてみようと思います。

種芋自体は、地元三田市産のものを選びました。直売所に売っている菊芋をそのまま種芋にすることができます。

4月初旬、10.5cmポットに種芋を1個ずつ植え付けて、土を深めにかぶせておきます。

種芋の植え付けは2回に分けてやったのでこれが1回めです。数量は30ポット強。

植え付け後はたっぷり潅水。土が乾かないように必要に応じて水やりしていきます。

あまりストレスを与えたくないので、日光があたるのは1日の半分になるようにしました。

そして、4月20日ごろには芽が出揃ってきました。

さて、1回めの種芋植えから3週間ほど経っていましたが、4月下旬、追加で100個ほどの種芋を植え付けしました。

種芋を1個ずつポットに植えるのは面倒なので、プランターに種芋を並べて土をかぶせておきました。

5月に入った頃、すでに植え付けから1ヶ月ほど経っている1回め植え付けのポット苗ですが、ここまで苗が育っていました。結局すべてのポットで発芽しました。発芽率100%(笑)

2回めに植えた種芋も、このころしっかり発芽してきました。


 

畑に苗を定植

5月の連休明け、遅霜の心配もなくなったころに1回め植え付けの苗を畑に定植しました。株間50cm、1畝に1条植え(1列植え)です。

1個の種芋から複数の芽が出ることも多いですが、種芋がちょっと大きかったようです。菊芋に限って言えば、種芋は小さいほうがよいと一般的に言われます。

今回買ってきた種芋は大きいものが多かったので、ハサミなどでいくつかに切り分けて、それぞれを種芋としました。

こちらが植え付け後です。その日の夜から雨予報だったので、水やりはしていません。

数日遅れて、2回めに植え付けをした分の苗も畑に定植しました。あまり大きくなると、根っこが隣同士で絡まるためです。菊芋は苗の段階から生命力が強そうなので、たぶん大丈夫だろうという見立てで定植しました。

難点は苗から土を掘り出すときに、まだもやしのようにひ弱な茎が折れやすいことでしょうか。

5月下旬植え付けの菊芋からも今年収穫ができているので、次回の種芋の植え付けは、ポット育苗ではなく、遅霜の心配がなくなっていれば、4月の終わり頃に直接畑に植え付けるのもありかなと思っています。


 

苗の成長

そして、こちらは5月中旬の畑の様子です。1回め植え付け分も2回め植え付け分も、少し成長した印象です(^^)

そして5月の終わり頃。苗も全体的にだいぶ大きくなってきました。虫害は見られません。2枚めは2回め植え付け分です。こちらも大きくなっています。

実はこのころから、ある異変に気がついていました。。

なぜか菊芋の畝だけ雑草がほとんど生えてきません。菊芋のない畝では雑草は元気に生えてきています。

菊芋に、アレロパシー(下記)があるのかなんなのか、未だに不明です。

アレロパシー(英語: Allelopathy)とは、ある植物が他の植物の生長を抑える物質(アレロケミカル)を放出したり、あるいは動物や微生物を防いだり、あるいは引き寄せたりする効果の総称。(wikipedia)

 

そして6月の終わり頃、すでに僕の背丈に迫るくらいに伸びてきました。2回め植え付け分も追いつきそうな勢いです。

さらに1ヶ月たった7月終わり頃には2m近くまでになっていました。

そして7月29日、アイツがやってきました(汗)

台風12号です。

ここの畑は西側が山で盛り上がっており、北風や南風が吹いたときに山に沿って風が強く吹くようです。なので、南風が強かったこの台風12号の影響で、背の高い地上部が倒れかけてしまいました。

翌日、嫁さんと一緒に、株元を傷めないように株を起き上がらせる作業をしました。

それから、もっと早くやっておくことでしたが、株の摘心(茎の上のほうを切り落とす)作業も同時に行います。

だいぶすっきりして、また背丈が低くなりました。摘心をしたら、それぞれの葉腋(葉の付け根)から脇芽(わきめ)が出てくるので、光合成はOKです(^^)

写真がわかりにくいですが、8月下旬、だいぶ脇芽が出てきました。株もまたモサモサしてきた感じです。

そして、あいかわらず雑草はほとんど生えてきません。ある意味管理は楽ですね♪

そして9月に入り、キク科の植物らしく、真っ黄色の綺麗な花が満開に咲きました(ノ^∇^)

この光景にはほんと感動しました!

補色どうしの黄と青のコントラストがなんとも言えません(ノ^∇^)

この頃、台風20号・21号が三田にだいぶ接近しましたが、なんとか菊芋の株たちは耐えてくれました。

 

初物の収穫

10月下旬、ついに芋の初物を収穫しました!

1株から1kgほどの収量でした。まだ1株だけなので他の株はわかりませんが、ある情報によれば多ければ2kg採れるようです。

まだ地上部の葉っぱも青々していて、芋の肥大も続くかもしれないので、もう少し待ってみないと最終的にどれくらいの量が採れるかはわかりません。

こちらは収穫の様子(動画)です。

https://www.instagram.com/p/BpWJFyaFMgx/

 

初物の菊芋は、ジャーマンポテトや菊芋チップス、菊芋ピクルスなどにして食べました。

ほかにも炒め物や煮物、サラダ、スイーツなど、レパートリーが広いのが菊芋の特徴です♪


菊芋、畑で元気に育ちました(^^)」への2件のフィードバック

  1. 菅野 泰彰

    私も2018年より菊芋づくりをしています。2018年は2畝で35kgほど収穫しました。2019年は4畝に増やしました。昨年掘り残した芋から出た苗を5月中旬に掘り出し、植えつけました。昨年、収穫が少なかったのは、台風12号で倒れたままにしていたので、大半が枯れてしまったからだと思います。
     本ページを読ませていただき、摘心することが、ポイントであることがわかりました。
     菊芋の茶葉、糖尿病の部下が喜んでいます。血糖値が上がるピークがなくなり安定したと。菊芋よりお茶のほうが効果があると、コメントいただきました。
    専業農家ではありませんが、酒米を中心に1.8haの米が中心で、菊芋、黒豆はためしに作っている程度です。
    これからも読ませていただきたいと思います。

  2. sinfonia-farm 投稿者

    こんにちは!コメントありがとうございます^^;
    菊芋を栽培されているんですね。取り残しの芋から芽出ししてそれを種に使うのは省力でいいですよね。
    菊芋の茶葉ですが、実はうちの妻も菊芋より茶葉のほうがお腹の調子が良くなると実感しているようです。
    酒米を栽培されているとのこと、これから忙しくなりそうですね。
    ぜひまた菊芋や黒豆の栽培経過など教えてください(^^) 
    ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

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