スポンサーリンク
もったいない精神?
春先に種芋を植え付けて、夏ごろに背丈が2~3mにもなる菊芋。
地下部の芋だけでなく、地上部の有効活用ができないかといろいろ考えていました。
例えば菊芋の花は、一部食用にするという情報もあり、天ぷらで食べることも可能なようです(^^)
料理の飾りに使っても、とても綺麗に食卓を彩ってくれそうです。菊芋の花は結構主張するので、主役の料理が脇役になってしまいそうですが(笑)
そして、もうひとつ貴重なのが菊芋の葉っぱ。
菊芋の葉っぱは、光合成によって炭素化合物であるイヌリン(水溶性食物繊維)を作ったり、その他ポリフェノール類(クロロゲン酸など)を作っています。
葉っぱで作った栄養分を芋に送っているので、葉っぱにも無視できないくらい、重要な栄養素が豊富に含まれているといわれます。
そこで今回チャレンジしたのが、菊芋茶(きくいもリーフティー)づくりです(^^)
葉っぱ取り、洗浄・乾燥
主な材料は、なによりも菊芋の葉っぱ。
菊芋は、無施肥・無投薬で育てているので、そういう意味では安全な葉っぱと考えています。
11月にも入ると、さすがに菊芋の葉っぱも黄色くなって来て、だんだん枯れてきてしまうので、残り少なくなってきた緑色の、まだ光合成旺盛そうな葉っぱをバケツ1杯分集めました。
このとき、1枚1枚ハサミで切り取り、葉柄(葉っぱと茎を繋げる棒の部分)が葉に残らないように切ります。ここはとても硬いので、乾燥させてもどうしても残ってしまうためです。
↓ 収穫後、こんなかんじです。
つぎに、この葉っぱの洗浄をやります。
この工程で、葉っぱ表面の虫やゴミなどを洗い落とします。
収穫した葉っぱを小分けにして、洗浄作業でつかう網に乗せ、葉を何度かひっくり返したり混ぜたりしながら強めのシャワーの水を当てていきます。
そうやってざっくりゴミを落とした葉っぱは、今度はバケツのなかで水に浸して、軽く揉み洗いします。こうすると、お互いひっついていた葉っぱも離れてくれます。
もみすぎると、葉っぱの栄養素(特に水溶性のイヌリン)が流亡してしまうので注意ですね。
仕上げに改めて網の上でシャワーをかけたら洗浄完了です。
次は乾燥工程ですが、今回は日照が少なく、天日だけでカラカラに乾かすのが難しかったので、網の上で天日で大雑把に乾かしたあと、浴室のカワックを使って一気に乾燥させました。
さすがカワックw、外で干すとどうしても水分が残ってしまいがち(太陽が雲に一瞬隠れるだけで吸湿して湿る)ですが、カワックで乾かすと、ほんとパリッパリな感じで乾きます(^^)
揉み込み、焙煎(乾煎り)
つぎに、乾燥させた葉っぱを清潔なポリ袋に入れて、外から或いは中から手で揉んで葉っぱを粉々に砕いていきます。
両手で葉っぱを挟み込んで前後に摺ると、いい感じに茶っぱぽく細かくなります。
そして、次は焙煎工程(ロースト)です。
実はこの段階で、焙煎していない、単に細かく砕いただけの茶っぱでお湯を入れて飲んでみました。
前回焙煎して作った茶っぱがあったので、同時に飲み比べをしてみましたが、個人的にはやはり焙煎したほうが味に深みがあり、コクがあって、特に後味のほうで香ばしい爽やかさを感じました。
焙煎しないものでも十分美味しいのですが、焙煎したほうがもう一歩抜きん出ている感じです。
今回も、焙煎にはごく普通のフライパン(深底タイプ)を使いました。チャーハンを炒めるようにフライパンを振りますが、粉になった茶っぱが周りに舞い散ってしますので、あまりやらないほうがいいかもしれません(汗)
こんな感じになりました。
完成!
できたのが、だいたい高さ20cmくらいの写真のような瓶1杯ぶんです。結構な量ができました。
夫婦ふたり1年分の自家用には足りなさそうですが、次回の作付けでは自家用だけでなく、販売用としても挑戦してみたいと思っています(^^)
できた茶っぱを、お茶パックにティースプーン2杯分くらい入れてお湯をそそぎ、2~3分ほど待てば菊芋茶(菊芋葉茶)の出来上がりです。
お湯を入れると、案外早くお湯は緑に染まりますが、僕は猫舌なので、どちらにせよ数分待たないと飲めません(T_T)
そして菊芋茶にハマる・・・
味なんて、当初はまったく期待していませんでした。。
なんとなく採ってきた葉っぱをなんとなく茶っぱにしただけで、そんな美味しいものができるなんてことないだろうし、菊芋を知る勉強の一環くらいの気持ちで菊芋茶を作ってみたのですが、この期待?を見事に裏切り、いまや菊芋茶は、毎日僕に「至福のひととき」をもたらしてくれています。
クセもなく、まろやかな口当たりと、後からじわじわ主張してくる深いコク、香ばしさ・・。。
こんなに美味しいお茶だとは思いもよらず、今となっては毎日の楽しみになりました(^^)
ちなみに、菊芋茶はノンカフェインなので、夜なかなか眠れない方や妊婦さんにとって強い味方です♪